家具に使われる木材を比較しました

家具に使われる木材を比較しました

ダイニングテーブルを自作するために、木材サンプルを取り寄せて比較しました。
色、木目、触った感触、蜜蝋を塗ったときの変化など細かくまとめたので参考にしてください。

比較した木材の種類

自作テーブル用の木材にサンプルを8種類取り寄せて比較しました。取り寄せたのは、家具によく使われる以下の木材です。
・ビーチ
・バーチ
・タモ
・ホワイトオーク
・ブラックチェリー
・マホガニー
・ウォールナット
・チーク

こうやって並べると全然違います

テーブル用に丈夫な木材をと考えたため、ヒノキ、パイン、杉といったやわらかい針葉樹は選んでいません。すべて広葉樹です。
比較のために針葉樹のサンプルも取り寄せておけばよかったとちょっと後悔。

ちなみにテーブルの天板やサンプルを購入したのはマルトクさんです。
オプションの豊富さやカットの自由度が高くお勧めです。

比較方法

届いたサンプルは150 mm × 100 mm × 25 mm前後の無塗装のものです。
これらを以下の項目で比較します。
・見た目(色、木目の雰囲気)
・触り心地
・重さ(比重)
・価格

また実際には塗装して使用するため、サンプルの半分を蜜蝋で塗りました。
これによる変化も合わせてまとめます。

届いたサンプルにマスキングテープを貼り、
木工用の蜜蝋を塗りました。

サンプル一覧

蜜蝋を塗ることで 思った以上に見た目が変わったので、まずはそれぞれのサンプルをご覧ください。左側が未塗装、右側が蜜蝋塗布したものです。

ビーチ

ビーチ材は淡いピンク色、塗装後は淡い褐色(オレンジ色)。
小さな斑点が特徴的です。滑らかな肌触り

日本名はブナ。曲木の椅子に使われています。あとハンスウェグナーのYチェアの材料にもなっています。

バーチ

バーチ材は白っぽく、優しい木目。塗装後は 塗装後は淡い褐色(オレンジ色)。
滑らかな肌触り。

日本名はカバ、カバザクラなど。
artekのStool 60などに使われています。ビンテージのものは黄色く光沢を持っています。

タモ

タモは薄い褐色。木目は荒々しい。触り心地にも木目を感じます。オーク材に似ていますがオークのほうが重いです。

別名アッシュ。バットなどにも使われるようです。

ホワイトオーク

ホワイトオークは薄い褐色で光沢あり。木目は荒々しい。持って分かるほど明らかに重い。

日本名ナラ。ウィスキーやワインの樽の材料です。チークと並んで北欧家具によく使われている印象。またハンスウェグナーになりますが、CH25がオーク材の家具としてすごくかっこいいと思います。
あと無印でウォールナットと並んでよく使われています。
我が家ではフローリング材として使っていますが、様々な表情、色が混在する個性のある木です。

ブラックチェリー

ブラックチェリーという名前と違い、白っぽく、若干ピンクがかった色。蜜蝋を塗った後の変化は大きく、赤みがかったオレンジ色。木目はおとなしく、優しい肌触り。

別名、チェリー、アメリカンチェリー。ブラックチェリーという名前は木になる実が黒いかららしいです。果物のブラックチェリーですね。
経年変化が大きい材料で数年たつと赤褐色になるとのこと。経年変化後はビンテージのチークと似た色になるのではと思っているのですが、どうなんでしょうかね。

あと、ブラックチェリーはサクラの仲間ですが、単に「サクラ」と呼んだ場合には上のバーチ(カバザクラ)のことを指すことが多いようです。ややこしい。

マホガニー

マホガニーは赤い。蜜蝋塗布後はさらに赤い。細かな黒い斑点。この斑点を除けば木目は非常におとなしい。光沢があり高級感。ただし表面は粗い。
高級感、特別感から重たいイメージがありましたが、意外と重くはない。

三大銘木の一つ。ギターなど楽器によく使われています。

ウォールナット

ウォールナットは薄紫がかった褐色。蜜蝋の塗布後は変化が大きく、濃い褐色。木目は比較的優しい一方、触り心地は多少粗く感じる。

三大銘木の一つ。
人気の木材ですね。無印でオークと一緒によく使われています。
色の変化に特徴があります。普通木の色は濃くなっていくのに対して、ウォールナットは色が淡くなっていきます。
我が家にウォールナット突板の椅子(イームズのLCW)があるのですが、だいぶ色が抜けて黄色みがかっています。ビンテージのバーチ材に近いような色です。
濃い色を狙って使う場合は注意が必要だと思います。

チーク

チークは木褐色で光沢あり、黄金色。しっとりしており、油分が多い。蜜蝋をあまり吸わず、塗った後も大して変化なし。木目ははっきりしているといわれるが、このサンプルはあまり目立たない。

大好きな木です。ビンテージのデンマーク家具によく使われています。フィンユールやハンスウェグナーの家具に多いですね。
ビンテージのチークは赤褐色に近い色です。濃い色のところは薄くなり、薄い色のところは濃くなります。
チークの突板のテーブルを5年くらい使っていますが、確かにこの黄色っぽい色から赤い深い色に変化しました。
テーブル天板に使う大本命ですが、無垢で買うとなるととにかく高いのがネックです。

価格比較

同じ大きさ(25×250×1000)で無垢材を購入した場合の価格を比較しました。ビーチ材の何倍の値段かという書き方をしています。

濃い色の木ほど高いという結果になりました。特徴的な木のほうが需要が高いのでしょうか。それとも、濃い色の木は生物的な特徴から供給が少ない(成長が遅い、生育範囲が狭いなど)のでしょうか。何かしら理由がありそうです。
チークにいたってはビーチ材の2.7倍と非常に高価です。
チークを使ってテーブル作りたいのですが、これだけ値段が違うと悩みます。

重さ比較

材料の重さは最終的なテーブルの重さに直結します。
テーブルは重いほど安定し、軽いほど動かしやすくなり、いずれにしろテーブルを設計するときに重要な要素だと言えます。

そこで、サンプルの重さを測りました。 しかし、それぞれサイズが異なるため、体積も測り比重(重さ÷体積)を求めて比較しています。

ただし、この値は木の乾燥具合、個体差、生産地、などいろんな要素によって変化するため参考値です。

意外な結果でした。高級な木材、濃い色の木材のほうが重いイメージがあったのですが、そんなことありませんでした。
三大銘木チーク、ウォールナット、マホガニーはこの中だと軽い部類でした。

これらの木材で直径80 cm、厚さ3 cmの丸テーブルの天板を作ることを考えます。
一番重いホワイトオークだと13 kg、一番軽いウォールナットだと8 kgとなり、だいぶ重さが違います。重さから木材を選ぶという考え方も必要ですね。

ただし、今回広葉樹だけで比較していますが、針葉樹のほうが圧倒的に軽いです。だから、針葉樹も含めて比較すればウォールナットも決して軽い木材ではありません。

また、軽い木ほど空気を中に含んでいるということなので、断熱性が高くなります。つまりフローリングにしたときに「木の温かみ」を感じやすいです。

触り心地、滑らかさ

触って感じるざらざら感は木材によって違いました。個人の独断で並べてみました。
感覚は人によって違うし、サンプルによる個体差もあると思いますので、参考程度に見てください。また仕上げの塗装によっても全く変わると思います。

粗さの順番

ホワイトオークとマホガニーは明らかにざらざらしていました。ホワイトオークは木目が強く、その木目が引っ掛かり、マホガニーは黒い斑点が細かな穴となっており、それがざらつきの原因となっています。
正直、ウォールナットから右側は大差ありませんでした。あえて並べるならこんな感じという結果です。
またチークは少しだけざらつきはありましたが、しっとりした触り心地に特徴がありました。

木目の強さ

ホワイトオークとタモが目立って木目が強く出ていました。チークは、今回手に入れたサンプルは木目が目立ちませんでしたが、一般に木目が強いと言われるのでひいき目に左側に置いています。

まとめ

8種類の木材サンプルを比較しました。
色だけでなく、木目の強さ、触り心地、重さなど様々な違いがあることがよく分かりました。
この違いを知っておくことはDIYのためだけでなく、家具を買うときなどにも役に立つでしょう。
また、DIY用のウォールナット色の塗料などがありますが、これをパイン材などに塗っても色以外が異なるため、やはりウォールナットとは異なるものでしょう。

今回は、届いたサンプルに蜜蝋を塗っただけですが、木材の特徴は経年変化します。
これを観察するための新しい比較実験を考えています。
今回の木材の半分をアルミホイルで覆い、日光が当たる部分と日光が当たらない部分を作りました。これを今、窓際に置いて色が変わるのを待っています。
結果が出たらまたここにまとめようと思います。

結果が出るのはいつになるでしょうか。

アルミホイルを巻いたところと巻いてないところを比較することで、経年変化を確認します。


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