以前、8種の木材を比較しました。8種は以下の通りです。
・ビーチ
・バーチ
・タモ
・ホワイトオーク
・ブラックチェリー
・マホガニー
・ウォールナット
・チーク
これらの触り心地、色、木目、重さ、価格などを比較しました。
しかし、木材は使っているうちに色が大きく変わるものです。
色の変化の主な原因は光だそうです。これにより、木材に含まれる成分が分解します。屋外の場合はさらに、分解された成分が水に溶けだし(色が抜け)グレーに近づいていくようです。
今回は光による影響を見るために、木材の半分にアルミホイルを巻き、窓辺に並べました。
アルミホイルは光を通さず、色の変化が抑えられ、巻いていないところだけ色が変化していくはずです。小学生のころの光合成の実験を思い出します。


2週間経過後
日の当たる窓辺に置き始めて2週間がたちました。この2週間の間に梅雨入りしたため、半分以上が曇りか雨でしたが、十分な変化が出てきました。
アルミホイルを下半分に巻いたため、上側が光の影響を受けています。
またこの実験をする前に、右半分に蜜蝋を塗っていたため、左半分が無塗装での変化となります。

では結果です。
変化の大きい順に、次のようになりました。
・ブラックチェリー
・マホガニー
・ウォールナット
・チーク
・ビーチ
・バーチ
・タモ
・オーク
(カメラの設定で若干色味が変わっているのはご愛嬌)
偶然かもしれませんが、高級な木材ほど色の変化が大きくなりました。
高級な材ほど元から特徴的な色だったことが関係あるかもしれません。








ブラックチェリーの色の変化が大きいというのはよく言われることですが、その通りたった2週間で最も大きく変化しました。
明るい橙に近づく変化をしており、これ以降の変化が楽しみです。
マホガニーは元からきれいな橙でしたが、さらに色がはっきりしました。
ウォールナットは最初にあった薄く紫がかった色がなくなり、明るくなりました。
これら以外は若干の変化でした。ただこれは、たったの2週間しか経っていないせいであり、どれも古い家具では色が変わっているのを見かける材料たちです。
もう少し変化を追ってみたいと思います。