夏がきた。地豆を塩ゆでしよう。

夏がきた。地豆を塩ゆでしよう。

愛知県、特に知多・西三河地域では、落花生を地豆と呼び、生のまま塩ゆでにして食べます。
夏になると、スーパー等に並び季節の変化を感じさせてくれます。
子供のころは当たり前のように塩ゆでの地豆を食べていましたが、全国的には珍しいようですね。
ホクッとコリッの間の食感は何度もパクッと口に運ぶのが止まらなくなるおいしさです。未体験の人もぜひおやつにおつまみに試してみてください。

作り方

今回、ホットクックを使って茹でますが、普通の鍋でも同じように作れます。
30分近く火の番をしなくていいので、ホットクックを使うと手軽です。

我が家のホットクックは1Lの小さいサイズです。これで1パック、約300gの地豆が茹でられます。

①地豆の表面をしっかり水で洗います。

②ホットクックの内鍋に地豆を入れます。このときキッチンスケールの上に置くと楽です。

③内側の水位線まで水を入れます。(キッチンスケールで入れた水の量を測っておきます。)

④入れた水の3%相当の塩を入れます。今回水は600 mlくらい入れたので、塩を18 g入れます。キッチンスケールがあればこれも測れます)

⑤ホットクックにセットし、以下の設定で調理します。
「手動で作る」→「煮物を作る」→「混ぜない」→「30分」
もし普通の鍋で作る場合は、塩水と地豆が入った鍋を火にかけ、沸騰したら弱火で30分です。

⑥出来上がったら一つ味見をします。このとき確認するのは塩加減ではなく、固さ加減です。
少し固いようであれば、5~10分加熱を延長します。
この時点では塩味は薄く感じるかもしれませんが、冷ましていくとだんだん味がしみこんでいくので問題ありません。

⑦フタを開けて、塩水につけたまま放置します。
冷めたら完成です。

食べてみる

食べる前に手やテーブルを拭くおしぼりを用意します。
汁がこぼれるのを防ぐのは無理です。上品に食べるのは諦めます。
汁は方々にとび、ひじから滴ります。それが夏の風流です。

目の前の皿には高く積まれた地豆。
形のいいもの、悪いもの、様々です。どれから食べますか。

形よく、殻がしっかりした物。
殻を半分に割ると、身と身が押し合い詰まっています。
ホクッとコリッの間の食感、若干の土の香り、強い塩気。
最高にうまい。

しかし、その最高よりさらにおいしいのは、じつは形の悪いものです。
未成熟で身が十分に詰まっていないもの。殻はたよりなさげに柔らかく、若干透けています。
殻を破るとき、力の加減を間違えればつぶれるほどはかなく、丁寧に中を開くと、遠慮がちな身と目が合います。

未成熟な身は柔らかでトロのよう。
その身を包む、乾燥ピーナッツなら嫌われ者の薄皮の部分は、トゥルッとした食感となり、むしろおいしさを引き立てます。
そして何よりおいしいのはさらにその外側、薄皮と殻の間に残る半透明な白いぶよぶよしたところ。
知らなければ殻と一緒に捨ててしまいそうですが、歯や爪でこそげるように食べてほしい。
塩気とうまみの濃縮物が脳に直接幸せの信号を送ります。

もし地豆好きが集まればこの不細工な豆から食べられていきます。そこに会話も遠慮もない勝負の世界となります。
豆一つ殻をむき、口に運ぶ間、目線は皿の上の次の豆へ。
殻を捨てると同時に次の豆を手に取る無限の永久機関となります。

保存方法

冷蔵庫でなら翌日まで持ちます。
冷凍してもいいらしいです。
「らしいです」というのは、永久機関となってしまえば、どれだけたくさん茹でてもその場で食べきってしまうからです。

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