欠けた器がたまったので、金継ぎについて調べてみた

  • 2020.08.08
  • DIY
欠けた器がたまったので、金継ぎについて調べてみた

梅雨も明け、アイスがおいしい季節になりました。
お気に入りの器で食べればさらにおいしくなるというもの。
倉敷ガラスの小鉢で食べていました。作り手の名前を冠して小谷ブルーとも呼ばれるその色は涼しげです。

夏にぴったりな倉敷ガラスの小鉢。縦にヒビが。。

ただ気づいてしまったのです。
ひびが入っている。結構がっつりと。

決して雑に扱っているつもりはないのですが、心当たりのないところでいつの間にか。
そしてこのように、いつの間にか欠けたり割れたりした器はいくつかあります。

多治見市之倉の仙太郎窯で焼かれた志野の皿と湯呑。縁が欠けました。

志野の器。端が欠けています。

同じく市之倉の黄瀬戸の皿(窯元失念しました)。これも欠け。

使い勝手のいい黄瀬戸の器。上の方が欠けています。

龍門司焼のそば猪口。大きく欠けています。

そば猪口。結構大きく欠けています。

砥部焼のそば猪口。完全に割れています。

砥部焼のそば猪口。ここまで行くと、無理やり使うこともできません。でも捨てれません。

ヒビも欠けも割れも全パターン制覇してしまいました。
(いや、大事に使っているんですよ。ほんとに。)
お気に入りの器なので、どれも捨てるのが忍びなく、残していました。

決して高級品ではないですが、できれば直して使いたい。

ただ残していても、割れていると使わなくなるから、直したい。それに今後も他の器が割れた時のために直し方を習得したい。
器の直し方といえば、金継ぎでしょう。なんとなくそんなことは知っていても、具体的にどうするのかなんて知りません。
今回は金継ぎのやり方を調べてみたので、自分へのメモ用としてまとめようと思います。

金継ぎの種類

金継ぎの工程を簡単に言うと、接着剤(漆)で破片をくっつけ、パテ(漆)やペースト(漆)で隙間を埋め、表面を金属粉(金、銀、錫、真鍮 など)や色漆で装飾するようです。
金継ぎといいながら、金を使わない場合も多くあり、肝心の「継ぐ」工程はすべて漆を使うようです。
漆の汎用性すごいですね。

この漆を扱う工程が大変なのですが、簡易的には新うるしなどと呼ばれる合成漆を使った簡易金継ぎというものもあるようです。
この簡易金継ぎに対して、本物の漆を使うことを強調して言う場合は本漆金継ぎと呼ぶようです。

本漆は固まるまで非常に時間がかかるため、作業完了までに1か月以上かかったりします。しかし、古くから食器などに使われているため、安全面では安心できます。
一方で、合成漆はすぐ作業が完了するものの、一部商品には鉛が含まれているなど健康面で不安が残ります。

それ以上に気になるのは、漆に似せたフェイクである点です。
今回やりたいことは、ただの「器の修理」ではありません。
お気に入りの器を「お気に入り度」を下げずに使える状態に戻すことです。
お手軽にくっつけばいいというのであればアロンアルファなどの瞬間接着剤でもいいでしょう。

でもそうゆうことじゃないんです。
だから本漆金継ぎで行こうと思います。

さて、このような器を継ぐ方法を総称して金継ぎと呼んでいるようですが、金でない金属粉で仕上げることもあるようです。金、銀、銅、錫、真鍮など。
もしくは赤や黒の色漆で仕上げることもあるようです。

どれを選んでも継ぐ強度などの機能には影響しないため、見た目の好み(と予算)で選べばいいようです。
金や真鍮なら暖色の器、銀や錫なら寒色の器となじみが良さそうです。
逆に寒色の器に金や真鍮というような組み合わせも、補色の関係になって、お互いの色を引きたてそうです。

ここは色の好みで真鍮にしようと思います。
金と真鍮は似た色ですが、仕上がりに違いがあります。
金はやわらかいため磨くことで光沢が出て、かつ酸化しないため、いつまでもきれいなままです。高級感が出るようですね。
一方、真鍮は、あまり磨いて光沢を出す作業はしないようなのでマットな仕上がりになります。また酸化するため、金に比べると落ち着いた印象のようです。
高級感を出したいわけではないので真鍮で行きます。

というのは建前で本音はやっぱり金でやりたい。金継ぎというからには。
でも無茶苦茶高いんですよね。1000倍くらい値段が違う。
うまくできるかもまだ分からないのにそこまで冒険できないというのが本音。

本漆真鍮継ぎの作業工程

ということで、金継ぎ、もとい、本漆真鍮継ぎをやろうと思います。
作業の工程や難易度は、器の状態、つまり、割れているのか欠けているのか、ヒビがはいっているだけか、によって変わるようです。
大まかな流れをまとめてみました。このほかにも応用編として、別の器の破片を継いだり、絵を描いたりといった技もあるようですが、ここでは置いておきましょう。

正確には、このほかにも細かな工程が入ったり、各漆工程を2度3度繰り返す場合もあります。
また金で継ぐ場合は蒔絵のあとに、漆で固めて磨く工程が入ったりします。

当たり前ですが、元の状態に近ければちかいほど、作業工程は少なくなります。
一番複雑なのは割れた場合で、接着したのちに、隙間がなければヒビと同じ工程、隙間があれば欠けの場合と同じ工程が入ります。

必要な材料

実際にやるために購入予定のものをメモします。
追加で必要なものが分かったら追記します。

・生漆  
これがないと始まりませんね。接着剤やコーティングとして必要。

・小麦粉
生漆と混ぜて接着剤(麦漆)を作ります。麦漆は破片の接着に使ったり、刻苧漆の材料になります。

・木の粉
木を削ったときに出てくる粉。麦漆(小麦粉+生漆)と混ぜてパテ(刻苧漆、こくそうるし)を作ります。刻苧漆は大きな隙間や欠けを埋めるのに必要

・砥の粉 
石を粉末状にしたもの。生漆と混ぜてペースト(錆漆)を作ります。錆漆は細かな隙間を埋めるのに必要。

・弁柄粉
生漆に色を付けるのに必要になります。なくてもいいかも?
最終工程の蒔絵の接着剤として使います。この工程は色付きの漆のほうがどこを塗ったか分かりやすいそう。

必要な道具

・ガラス板
この上で漆を粉と混ぜたりします。

・マスキングテープ
漆をつけたくない場所をマスキングするため

・へら
いろいろ種類があってよくわかりませんが、とりあえず粘土細工ようのへらを使います。

・筆
百円均一で購入します。
細かい作業なのでできるだけ細い筆。

・彫刻刀 or カッター
盛りすぎた漆を削るのに使います。

・耐水ペーパー(#200、#400)
漆の表面を均したり、器の接着面をきれいにするのに使います。

・ゴム手袋
漆はかぶれることがあるので、作業中はずっと付けます。

まとめ

欠けたり割ったりしてしまった器を自分で治せるようになるために、その方法を調べ、自分のためのメモとしてまとめました。
まだ材料を買ってもいないので、これから注文して試します。
乾かすのに平気で数週間とかかかるため、試した結果のブログを書くのは数か月になりそうです。

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